シャープ 電子ノート "WG-N10" の改善して欲しい点

電子ノートは、つまるところ使い方次第

 

まず私の結論から言うと、

電子ノートはこれで一つの完成形であり
これ以上機能は増えなくてもよい

のではないかと思っている。

 

電子ノートは普通のデジタルガジェットと違い、製品の機能が直接ユーザの利便性に比例するものではなく、ユーザの使い方を変化させることで利便性が向上し電子ノートが生きてくる、と思う。

 

つまり電子ノートに実装された機能強化で得られる恩恵よりも、

電子ノートの使い方を工夫し

ライフスタイルを変えていく事で本当の意味で「使い勝手が良くなる」と思う。

例えば私自身であれば、

「日々電子ノートにメモをしたり考えをまとめたりすることで、自分へのフィードバックと頭の整理が付いてくる」

「電子ノートに書く」という製品の使い方と「書く考える時間を用意する」という時間の使い方が相まって電子ノートの恩恵を引き出している。
電子ノートを買ったからといって有効な使い方をしなければ、何の役にも立たないものである。

つまり紙のノートと同じである。

電子ノートの基本は「使い方次第」であるが、多少要望は出てきたので以下に記す。

 

考えるためのツールとしての進化

 

今まで電子ノートを使って行くうちに思ったのは、

電子ノートは
時間軸でメモをとるツールであって
考えるためのツールではない

ということだ。

頭の中で思いついた事柄をどんどん時間軸でメモしていくことで、情報が頭の中で整理されていくというのがこの電子ノートの主要機能であり有効活用法であると確信しているが、電子ノートに書き込んだ複数のページ情報を元に考えを再構成し、さらに電子ノートにまとめていくという事は、とても難しい。

もとよりこれは開発コンセプトであり開発者インタビューでも、

clip_image001

http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1303/29/news021.html からキャプチャ

と書かれているように、割り切って開発されている。

素晴らしい。

 

ここで2つの提案ですが可能であれば、

  • 進む・戻るボタン
  • お気に入りページ登録

を実装して頂けるとページ参照ナビゲーションはずいぶんとシンプルになる。

 

電子ノートを使い込んでいくと、ちょっと見返したいことが出てくる

営業であれば「先輩から習った営業のコツ」を見返しているかもしれない、または会社のビジョンを、もしかしたら「契約時のチェックリスト」かもしれないし、「きれいなプログラムを書く10のコツ」かもしれない。そういうちょっと見返したい情報を、ちょっとの操作で見ることが出来、ちょっとの操作で元のページに戻れるようにして頂きたい。

これだけで情報の閲覧性がぐっと高まること請け合いである。

 

私にとってはクラウド対応など必要ない

 

電子ノートは時間軸でメモをとるツール。メモをとりながら頭の中が整理されていくという効能が一番大きいメリット。

だから頭の整理が第一目的で、「書いたデータをクラウドにアップ」というのははっきり言ってデータの事後処理であるため重要とは感じない。私にとっては頭が整理されたり、何かアイディアが出てくればしめたもの。途中経過はあまり重要でないし、現在の USB 接続でBMP画像取得で問題ない。

出来る限り電子ノート単体で「出来るところまで出来る」という現在の形態は素晴らしい形態だと思う。

もし今後外部連携を考える場合は、このシンプルで素晴らしい形態を犠牲にする進化は避けて頂いて、Bluetooth を搭載し面倒な処理はスマフォにやらせるようなコンセプトが良いと思う。

外部連携のために本体のナビゲーションを損なってはいけない。

 

ノートフォームを自作可能に

 

リフィルをシャープのサイトからダウンロードしインポートすることで、電子ノートにシステム手帳のリフィルのようなものを追加できるが、これは一回使ってしまったらもうお仕舞いで何度も再利用が出来ない。

できれば現在の

ノートフォームを自分で作った物を使えるように

して欲しい。

 

「ビジネスマナー」はリフィルで良いと思う。ビジネスマナーに書き込むことはないし、これを元に何かメモをして行くこともない。
しかし「顧客カード」・「6分表」などは、ページ追加したときにノートフォーム変更してそこにメモを書いていくという使い方が順当ではないだろうか。

 

もし可能であれば、

独自に進化しているアナログノート術の知見・フォーマットを

ノートフォームとして取り込む

事が可能であれば、現在が我流で電子ノートを使っているユーザも洗練されたノート術を取り込むことが出来るし、逆に紙のノートでノート術を実践している人たちをユーザとして取り込むことも可能であろう。

 

バックライト標準装備

 

開発に当たってバックライトを搭載するかどうかで議論になったようだが、是非搭載して欲しい。私が良く行く喫茶店では頭上にスポットライトが設置されているので暗く感じることはあまりない、しかし直接の光量が不足していたり、周りが明るくても手暗がりになるだけでペン先がぜんぜん見えなくなってしまうことがある。

逆にスポットライトがある事で反射型の液晶の照り返しが強く、手暗がり部分とのコントラストで何も見えないことがある。

電子ノートのメリットはバックライトが無いことを上回っているが、若干のストレス源である。

それならばと思い、画像の電池式 LED ライトを購入し試してみたが、結果はダメだった。

スポットライトであるために投射点は明るく反射してしまい全体は暗いままというもので、使う意味は全くない。電子ノートを使う周囲全体を明るくしなければならない事が分かった。

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※サンワサプライ HP からキャプチャ

 

真っ暗な中でも使えるようになって欲しいとまでは思わないが、普通の紙が使える環境で違和感なく使えるようにしてもらいたい。

 

あったらいいね機能

 

ページロック。書き消し防止。

間違って書いてしまったり、消してしまったり出来ないようにページ書き込みロックがあると便利かも、という意見がネット上にもあり自分でも思っていたが、実は間違って書いてしまったという事は今まで一度もなかったので、あった方が便利だと思うが、無くても良いかなと思う。

 

起動ロック

電子ノートは、紙のノートを置き換えるというコンセプトである。世の中に「ロックが出来る紙のノート」というのは存在していないので、ノートを忠実に再現したという意味で必要は無いかもしれない。

でもセキュリティ云々という方もいらっしゃるので安心のためにあっても良いかもと思うが、手軽さは査証犠牲になるだろう。

 

ページの並べ替え機能・ノートの並べ替え機能

基本的に時間軸管理であるのが電子ノートの良いところ。当初はページの並べ替え出来ないの?と不満に思っていたけれど、適当にその時の気分で並べ替えてしまうよりも「必ず時間軸で並んでいる」ことが保証された方が何かと安心だ。

参照→野口悠紀夫 超整理法 「押し出しファイリング」

ただホーム画面のノートは、並べ替えられても良いかもしれない。現在は作成されたノート数に応じて右側にスクロールしてノートを選択するが、スマフォのように「右側の画面にはこのグループのノート」という置き方が出来ると良いだろうと思う。

 

デザインをおしゃれにする

初めて見たときは「電子手帳の再来か」と昔の記憶を思い出すくらい、シャープらしさ全開のデザイン。これはもっとおしゃれにした方が良いと思う。

というのも「日本の30~60代男性」には許容できるデザインかもしれないが、

今後海外進出を果たす(はず、であり希望)
電子ノートのデザインとしてはチープ

であると思う。

 

大画面サイズの是非

 

当初電子ノートを即決購入しなかった理由の一つとして、A6 サイズという小ささがある。

しかし実際に使ってみると鞄から直ぐに出すことが出来て、片手でもって書けることが最大のメリットであることが分かった。逆に大きかったらと思うと、活用度合いは半分以下になり正直ココまで自分の生活にインパクトを与えることにはならなかったろうと思う。

しかし大きなサイズも欲しい時はあるので、無責任な言い方をすれば、

  • 大きなサイズ
  • 現在の文庫サイズ

両方が揃っていると良いとは思うが、手軽さ気軽さ軽さは損なわれてしまうので却って「使えない」という評価になりはしないか危惧している。

正直使ってみないとどの程度のサイズが許容できるか分からないので、自信はない。

 

まとめと展望

 

ユーザとして感じている要望を、実際の製品に使える形で落とし込むのは多大な労力が必要と思われる。

今後、電子ノート側の「機能が増えた」からといって、それが直接ユーザの有用性にはつながらないと思う。

なぜなら今回の電子ノートはある意味完成されたデバイスで、これを完成形にしていくにはユーザ側の使い方がとてもキーになってくるからだ。

だから今後も、ユーザの使い方にフォーカスして開発を進めて頂けると良いと思う。

 

そしてシャープ関係者、開発陣の方に申し上げたいのは、

アナログとデジタルの有機的結合を果たした
世界の先駆けであり
世界に対して堂々と自信を持って発表して欲しい

と言うことである。

この電子ノートは、先頃シャープに出資することが大きくニュースになった会社では出来ない芸当であり、スペックだけでは分からない奥深さがあり、ほぼゼロ思考で生み出された「人間の内面を深く変える可能性のある」製品と確信している。

当初このデバイスが発表されたときは、ネット上ではさんざんな言われ方であった。

恐らく、

機能と価格だけで評価するとそうなる

のである。

しかし実際に発売されてみると、当初声を上げた層ではないところで注目され高い評価を得ているようである。

そういう意味で、実際にはこの製品は「デジタルガジェット」ではなく「通電されているが魂は紙のノート」である。

 

以上、まとまりは全然無いがまとめである。

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